統計力学の応用の中で面白いのが相転移や臨界現象の解析です。今まで西森先生の本くらいしかありませんでしたが、高橋先生の本が出たので充実しました。


contents

中級レベル

相転移・臨界現象とくりこみ群(高橋和孝、西森秀稔)

相転移・臨界現象の日本語の教科書として最も良いです。ページ数は少し多いですが、基本的な内容が丁寧にまとめられています。

相転移・臨界現象の統計物理学(西森秀稔)

日本語で読める唯一の臨界現象の入門書でした。高橋・西森の本と重複している内容が結構あるので、読む必要はないように感じます。

Elements of Phase Transitions and Critical Phenomena(西森秀稔)

上の本の西森本の英訳で、太陽系最強の相転移の本と呼ばれています。共形場理論等がいくつか内容が追加されていますが、共形場理論の説明は分かりやすいと言えません。


上級レベル

相転移と臨界現象の数理(田崎晴明, 原隆)

マニアックな本ですが、数理的側面についてわかりやすく書かれています。